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壮年期

壮年期のお口のケア

これからの高齢者歯科医療

これまで・・・歯科訪問診療・搬送診療
これから・・・かかりつけ歯科医の定期健診

壮年期口腔機能の保持・増進には、再治療と口腔ケアの指導が不可欠で、『予防介護のべース』がそこにあります。
ましてや、多数残存歯高齢者には在宅診療を視野に入れた対策を講じて置く事が重要であると考えています。

歯科は『食』を支援する『職』

一般医科で行われる投薬・放射線照射が口腔乾燥症を齎らし、それらの副作用や後遺症が歯科的関心になりつつあります。
その口腔乾燥状症は夥しく口腔環境を増悪させ、広汎性ウ触や歯周病を引き起こし、唾液の分泌異常は口臭を放たせ、摂食・嚥下機能の低下も齎らしかねません。
また、その摂食・嚥下機能の低下が、口臭を含めて人との交わりに悪影響を与え、独食になり、やがて『閉じこもり』にも発展しかねません。

ノーマライゼーション(=当たり前の生活)の第一は自分の口で食事をする事で、それは中高年層の生活習慣病患者、殊に降圧剤服用者と糖尿病コントロール患者には口腔ケアの重要性を説く必要があります。

多数歯残存高齢者と歯科医療

在宅診療を視野に入れた歯科対応は、その後の再治療を念頭に置き、歯科医師・患者双方の負担が軽減できるモノでなくてはなりません。

予防介護としては、再治療以上に口腔ケアの励行が重要で、これをクリアー出来るまでリコールを続け、理解と協力と信頼を得るまで延期する事が肝要に思えます。

75歳以上の元気な高齢者は、その状態を維持したいが為に『歯科治療は納得が行けば再治療は厭わない・・・』傾向にあるようです。

元気な後期高齢者の多くは質素ながらもバランスの良い日本の食文化で成長期を過ごし、その後、国民皆保険制度下で歯科医療を受け、高度経済成長時代を背景に、再度モダンデンティストリーによる治療を受け直しています。
かくして多数歯残存高齢者となっています。
残念ながら、その後食環境の激変により、中高年期以降に飽食の時代に見舞われ、生活習慣病や歯周病に陥り、服薬・加療を通して歯科の再治療が必要に成っています。