歯並びはココロにも影響します。個々の価値観も大切ですが。
豊かな食生活(軟食文化)にある今、現代人は基本的な歯とアゴのバランスを失い、悪い歯並びを引き起こしています。
身体に与える影響は大きく、虫歯や歯周病になったり、アゴの関節に異常をきたす率も高いのです。
そして何よりも心理的に歯並びやかみ合わせの悪さが、コンプレックスになる場合が多いのです。
現在、歯並びを健康の一部として考える人が増えてきました。良い歯並びは審美的によいだけではなく、正しいかみ合わせとスムーズなアゴの働き、口元のバランスに支えられています。
噛み合わせが悪いと、十分に食べ物を砕き切れず、そのため消化不良や栄養の低下、不健康に結びつくことがあるとされている以外に発音にも影響があります。
出っ歯(上顎前突)の場合には、上下の唇を合わせることが難しく、二唇口(P・M・B)に影響が出ます。
例えば、パピ、ブなどの発音です。
うけ口(反対咬合)の場合には、下唇と上顎前歯との接触による唇歯音(F・V)に影響します。
英語の発音での、エフ、ブイです。
噛む運動は、脳への十分な刺激を与え、脳の発達を促します。また、正しい噛み合わせは、運動時の十分な瞬発力を生みだします。
矯正治療は成人でも遅くなく、年齢制限はありません。
歯や歯肉が健康な人であれば四十代、五十代でも治療することができます。
成人だから遅いということはないのです。最近では、出来るだけ目立たないセラミックブラケットやサファイアブラケットなどの材料が開発され、成人で矯正治療を受ける方が増えてきました。口元の美しさが、人に与える印象を左右する為、仕事の上でもプラスになると考えられてきているのではないでしょうか。
矯正治療の費用は一部の患者(口蓋裂)を除いて、一般には保険は適用されません。費用は診断料、装置料、処置料などがあります。治療の方法や、装置の種類、年齢などにより費用が違ってきます。やはり、専門医に十分な説明を受けることが大切です。
期間についても、治療の方法や装置の種類、年齢によっても違っています。このことについても、十分説明を受けることが大切です。