6歳頃に、子どもの歯の奥に生えてくるのが第一大臼歯です。
歯の中で一番大きく、噛み砕く力が最大で、噛み合わせのカギを握っている大事な歯でもあります。
しかし、生えたての頃はこの歯は歯質が弱く、抵抗力もありません。従って、フッ素やシーラントの予防処置を早めに受けておきましょう。
10歳頃までは小さめの歯ブラシで親が仕上げ磨きをするか、染め出し液で汚れを判然とさせ、本人が確認できない処を明示させて上げましょう。
お茶を頻繁に飲む子どもや口で息をする子どもには、茶しぶのような汚れが歯についていることがあります。
なかには歯の表面全体や歯ぐきのさかいに黒いヤニのようなものがつくこともあります。
原因はまだわかりませんが、空調や口呼吸、そしてストレスなどにより、唾液分泌低下によモノと考えられます。
口の中の細菌の繁殖は唾液が密接に関係あります。特に心配はいりません。
こどもの歯ぎしりは噛み合わせの異常やストレスの関連が注目されていますが、実態は不明です。
一般には永久歯に生え代わるころには気にならなくなっています。
上下の歯がすり減って平らになってしまっても噛む機能には問題ありませんが、永久歯への速やかな交換は難しいので、かかりつけ歯科医(※望ましくは小児・矯正歯科の標榜医)で診てもらいましょう。
鼻で呼吸できない場合は、アレルギー性鼻炎、アデノイド、扁桃腺肥大などが原因の場合がありますので、耳鼻咽喉科を受診してください。
口呼吸が続くと、あごの成長や歯の生え方に悪い影響を及ぼし、出っ歯や上下の前歯が開いて噛み合わせることができなくなる場合があります。
鼻で呼吸でき、普段は口で呼吸する場合は、唇を閉じる習慣を練習し、安静時の舌の位置を学習しましょう。
※当院にて筋機能訓練をお受け下さい。
乳歯では上の前歯にまれにみられることがあります。必要のない余分な歯なのでほとんどの場合抜歯します。
乳歯では下の前歯の数が足りないことが時々あります。永久歯と生え代わる6~7歳頃、歯科医院にて相談しましょう。
必要があればレントゲン写真を撮って説明してくれます。
「癒合歯・癒着歯」とよばれる2本の歯がくっついたものから、「円錐歯・矮小歯」と呼ばれる小さく円錐状の形や細くとがった形になったものがあります。
大きな支障がありませんので定期的な健診を受けながら観察しましょう。
「形成不全歯」と呼ばれる歯は歯が作られる時期に何らかの障害をうけ、黄色でざらざらした状態や白く溶けかかった状態でむし歯になりやすいモノです。
歯の数の異常は、とかく歯並びや噛み合せに異常を来たします。
歯科矯正治療との兼ね合いから管理が必要です。ぜひ、当院をかかりつけ歯科医に!